『ダークスター』(ジョー・カーペンター監督/1974年/アメリカ)

SFXにしろ、宇宙船内部の生活にしろ、非常に貧乏ったらしい映画で、大いに笑わせてくれる。エレベーターからの脱出シーンがいやに盛りあがるとか、登場する異星人があまりにもチープだとか、いろんな意味でバランスが崩れた作品だが、サービス過剰気味の昨今の娯楽映画に比べるとむしろ好印象。想像力の入りこめる余地のある作品のほうがやっぱり楽しい。ディズニーの『ブラックホール』とか、ロシアの『放浪物語〜テイル・オブ・ワンダー』「不思議惑星キン・ザ・ザ」とか。