『キル・ビルvol.1』(クエンティン・タランティーノ監督/2003年/アメリカ)

いやあつまらないつまらない。ギャグならギャグで一向に構わないのだが、それにしてはプロットが時にシビアで、バランスが著しく崩れている。見せる技術は普通にある。アクションシーンも退屈はしない。おもしろいシーンの連続だ。しかし、驚きが一切ない。かつて見たものを小手先で繰り返しているだけ。「おもしろいでしょ?」「おもしろいでしょ?」としつこく繰り返されても食傷するだけだ。