2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「バーブ・アジース」(2004年/98分/チュニジア=ドイツ=フランス=イギリス)

俳優も映像も音楽も幻想的なストーリーもいい。これは掘り出し物。ということがどこかで知れ渡っていたのだろうか、この回だけは客が多く、余分の席まで用意するほど。主役の盲目の老人がいいのは当然として、孫娘役が好演。砂漠でカッワーリーを演奏してい…

「沈黙の影」(2005年/108分/サウジアラビア)

サウジアラビアはじめての長編映画だというが、金は確かにかかっているが、かったるい展開で、序盤で眠ってしまったこともあり、内容不明。安っぽい謀略映画。

「インターネットの扉」(2004年/99分/アルジェリア)

最初のクレジットに「FOUDEL」と出ていて、それらしい年頃の若者が主役として出ているので、彼がそうかと思って帰宅後、「ライ大好き!」サイトをのぞいてみたら、やっぱりそうだった。カラオケ・バーで歌うシーンがあるが、コテコテのライではないのが惜し…

アラブ映画祭2007

比較的最近の映画を三本。

「郵便局長」(1966年/127分)

「人々の手紙をこっそりと読んでは孤独を癒す、田舎の郵便配達人」とチラシにあるが、その部分はあくまでも終盤にすぎない。都会人の主人公は田舎の郵便局長に任命されて、どうしてもなじむことができない。因習が強い田舎。特に性的なことに対しては非常に…

「ナイル河のから騒ぎ」(1971年/115分)

「アラブ圏唯一のノーベル賞作家、ナギーブ・マフフーズの小説を基にして、第三次中東戦争前夜のカイロを舞台に、夜ごとに乱痴気騒ぎを繰り広げるエリートたちの退廃を描く」。最後には青臭いメッセージの連呼になってしまう。出演者たちの演技は非常にしっ…

「歌手ウンム・クルスームのファトマ」(1947/126分)

ウンム・クルスームの主演六作の最終作だそう。CDは昔一枚持っていたが、バックのオーケストラレーションが大仰で、ウンム・クルスームの歌も重苦しく息詰るような印象だった。しかし、アラブ人が出てくる映像とともに流れると、さすがにしっくり来る。それ…

アラブ映画祭2007

赤坂・OAGホール エジプト映画を三本。