2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』??(バジリコ)

Wikipediaに手際よくまとめられていた(ペルシャ語表記削除)。 「マルジャン・サトラピ(Marjane Satrapi1969年11月26日 - )は、イラン北部、ラシュト出身の女性作家、イラストレーター。首都テヘランのカージャール朝の流れを汲む進歩的な上流階級の家庭に…

『食べよ、これは我が体なり』(ミケランジュ・ケイ/ハイチ/2007/105分)

ついでついでで観た映画。内容紹介を読んで気にはなっていた。「ハイチ系のミケランジュ・ケイの衝撃的な長編第一作。登場するのは白人の老婆とその娘、子供たちと黒人召使。幻想的な表現が見る者を圧倒する。トロント映画祭で上映」。ああ、しかし、こんな…

『ヘルプ・ミー・エロス』(リー・カンション/台湾/2007/104分)

何の予備知識もなしについでで観た映画だが冒頭にツァイ・ミンリャンの文字(漢字)が見えたときからいやな予感(この人の映画はちょっと苦手)。ツァイ・ミンリャン人脈の人らしい。破産し大麻を育て命の相談に電話し売店の娘および娘たちとイチャイチャし…

『ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた』(ハナ・マフマルバフ監督/イラン/2007/81分)

マフマルバフ・ファミリーの末っ子ハナによる初の長編映画。今回一番の注目作。タイトルはいうまでもなく父モフセン・マフマルバフの著書『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』に準拠している。まさにそのアフガニスタ…

『脳に烙印を!』(ガイ・マディン監督/カナダ/2006/95分)

ガイ・マディン作品は3年前のFILMeXで『世界で一番悲しい音楽』『ドラキュラ 乙女の日記より』、レンタルビデオで『ギムリ・ホスピタル』を観ただけ。印象はこれまでと変わらない。サイレントのモノクロ・フィルムに擬して遊び心たっぷりに練り上げられた趣…

第8回東京FILMeX

今年のフィルメックスは4本観た。23日金曜日祝日。

高沢皓司『宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作』(新潮文庫)

燃えあがる理想を胸に果敢に明日に飛び立ったはずの革命家たちを見舞ったあまりにもむごたらしい末路を描きだして見事。最近「カルト」団体についての本をいくつか読んだが(『別冊宝島「救い」の正体』、米本和広『カルトの子』『洗脳の学園』とか)、北朝…

幸村誠『ヴィンランド・サガ』1〜4(講談社)

ちょっと気になっていたので購入。しかし、なんでこんなにノレないのだろう。11世紀のヴァイキングを描いて、話は普通に面白い。ただ、この作者の独特のクセが微妙になじめないというか。まず登場する戦士たちの強さが謎だ。戦闘シーンは十分迫力があり、箇…

『ジダン 神が愛した男』(2006/フランス)

2005年4月23日のレアル対ビジャレアルの試合をまるごと収録。普段見ているサッカー映像とはまったく異なるもの。臨場感あふれる映像。息づかい、喘ぎ声、ボールを要求する声が聞こえる。遠目の映像がなければ、しかし、サッカーを見ている感じがしない。ジダ…