マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』??(バジリコ)

Wikipediaに手際よくまとめられていた(ペルシャ語表記削除)。
マルジャン・サトラピ(Marjane Satrapi1969年11月26日 - )は、イラン北部、ラシュト出身の女性作家、イラストレーター。首都テヘランのカージャール朝の流れを汲む進歩的な上流階級の家庭に育ち、少女時代に当時のパーレビ国王の失脚とイラン革命、そしてイラン・イラク戦争を、写真家の父らと共に市民の側から目撃した。1983年、両親の意向によってオーストリアの首都ウィーンのフランス語学校に留学。しかし、「自由の落とし穴」に陥り、自堕落な生活を送っていた自身を反省して帰国し、大学在学中にレザーという青年と結婚するが間もなく離婚、フランスの首都パリに移住する。そこで出会ったバンド・デシネの作家、ダヴィッド・B(「ペルセポリス(後述)」第一巻で序文を書いている)と出会い、本格的に漫画家として活動を始めた。」
(ただ『ペルセポリス』の中ではパリに旅発つところで終わっている)
波瀾万丈の人生。強いなあ。体験に裏打ちされているから、だれが悪い、だれが良い、といった平板な価値観に彩られていない。イランのイスラム革命は想像していたよりはるかに抑圧的だ。しかし、陰で人々がパーティーを開いたり飲酒したりして結構楽しんでいるさまが意外。ユダヤ人の友達が空襲で亡くなったときの言葉が胸を打つ−「私の苦しみと怒りを解放できる叫びは、世界のどこにも存在しない」。