『ヘルプ・ミー・エロス』(リー・カンション/台湾/2007/104分)

何の予備知識もなしについでで観た映画だが冒頭にツァイ・ミンリャンの文字(漢字)が見えたときからいやな予感(この人の映画はちょっと苦手)。ツァイ・ミンリャン人脈の人らしい。破産し大麻を育て命の相談に電話し売店の娘および娘たちとイチャイチャし宝くじで設け損なって最後は自殺すると言うナルシスティックというかエゴイスティックな内容。「一粒の麦は地に落ちて死ななば一粒のままである。だが、死ねば多くの実を結ぶ」のキリスト教聖書の言葉が引用されているが、死ねば必ず実になるというわけではない。自分勝手な死が豊かな実りを約束すると信じているのだとしたらおめでたいと言うほかない。なんでこんなに客が多い?