「バーブ・アジース」(2004年/98分/チュニジア=ドイツ=フランス=イギリス)

俳優も映像も音楽も幻想的なストーリーもいい。これは掘り出し物。ということがどこかで知れ渡っていたのだろうか、この回だけは客が多く、余分の席まで用意するほど。主役の盲目の老人がいいのは当然として、孫娘役が好演。砂漠でカッワーリーを演奏していて、チュニジアにもパキスタンのそれと瓜二つのものがあるのかと思っていたら、チラシをのぞけば「ペルシャからパキスタンアゼルバイジャンカザフスタンと、砂漠を旅する老人と孫娘をめぐる映像詩」とあるじゃないか。