『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』(ベルトラン・シュミット/2001/フランス/58分)

シュヴァンクマイエルとその妻の肉声が聞けるドキュメンタリー作品。若々しくヴァイタリティあふれる姿が印象的。制作が日常。日常が制作。ただ、この作品そのものは表層をなぞっただけの感じも。シュヴァンクマイエルの内からの声が聞こえてこない。たとえば、『悦楽共犯者』は妻のエヴァが語るように、触覚を主題とした非常に画期的な作品だと思うが、そこのところをもっと突っこんでほしかったとか。無い物ねだりか。