五十嵐大介『怪獣の子供』1・2(小学館)

それにしてもこの画力は圧倒的だな。光、陰、温度、湿度、空気・・・感覚の感じるあらゆるものをまるごと捕らえようとするかのような描線。その場に一気に連れていってくれる。ものの見方を変えさせるほどの力がある。身近にある景色をより魅力的にリアルに見させてくれるのだ。