2006-12-14から1日間の記事一覧

別役実『淋しいおさかな』(PHP文庫)

ハードカバーで一度読んだ気もするが、実際に読んでみると既読のような未読のような。う〜ん。輪郭がハッキリしておらず、意外なオチが身上であるが、驚天動地のものはない。めでたしめでたしでは終わらず、結末は常にアンチクライマックスで淋しい。別役童…

エミリー・クレイグ『死体が語る真実 9.11からバラバラ殺人まで衝撃の現場報告』(文春文庫)

アメリカの法人類学者による回顧録。死体を調べる仕事のうち、”軟組織”(皮膚、筋肉、内臓)を担当するのが「法病理学者」であり、硬い骨を担当するのが「法人類学者」なのだという。前者は医学博士で広義の医者であるのに対し、後者は文学(哲学)博士の称…