2007-10-27から1日間の記事一覧

黒沢清『ドッペルゲンガー』

しっかりと書かれた脚本で、役者はしっかりと演技して、ドッペルゲンガーという魅力的なモチーフを扱いながら、こんなにつまらないのはなぜなんだろう。いろんな要素を詰めこみすぎて焦点が合っていない。終盤にやや誤解したかも知れない。主人公本人によっ…

アレクサンドル・ソクーロフ『穏やかな生活』(2001)

ソクーロフの作品中でも最も地味な一作かも。奈良県明日香村の、築百三十年の「優しく堅固な」日本家屋に一人住む、旧家の老女を描いたドキュメンタリー、というより映像によるエッセイか。それによって生計を立てているという和裁の作業をするところ、家を…