飯田橋ギンレイ

クラッシュ

なんの予備知識もなく軽い気持ちで見始めたが人種問題を重層的に扱った見応えのある映画。ムーディーな部分が目立つが、人種問題に論理的な解決策を提出しようとはしていないので、このような演出でなかったらかなり後味が悪かったろうという気がする。むしろ思いきり後味を悪くした方がモノ考えるきっかけにはなるんじゃないかと思うけれど。

リトル・イタリーの恋

この状況をうまく気を利かしてハッピーエンドに持って行くにはこういう結末しかないなと思っていたら、案の定、その通りになったが、問題はどうやってその結末に導くかで、そこのところは「愛されていると感じたことはなかった」というコニーのややとってつけたような告白で道筋をつけられた形だ。兄アンジェロの美点や兄弟仲のよさをもう少し見せたほうがよかった気がする。はるばるイタリアからやってきた夢見るロゼッタは美しい。ときどき「ほお〜っ」となります。