アルベルト・フジモリ『アルベルト・フジモリ、テロと闘う』(岸田秀訳/中公新書ラクレ)

この本を読むとフヒモリ大統領の功績は疑いようがないように見える。テロに生命を脅かされることなく、自身のホームグラウンドで生活し仕事できる環境を整えたのだから。強権的であり強引であることはこの自著を読んだだけでもわかる。いろいろ不正も働いたろうし、人権侵害にも責任があるのかも知れない。民主主義的な手続きを経ていないことで非難され訴えられるのは仕方がない。しかし、そうすることでしか解決することができないのなら、やるしかないだろう。