ニン・ハオ『モンゴリアン・ピンポン』(中国)[シアター・イメージ・フォーラム]

結局ピンポン球にはそれほどファンタジーを広げる要素がなかったということか。歯切れの悪い展開、間延びした会話、ゆったりした流れを意識している節はあるもののそれを実現できていない実力不足。雄大なロケーションや魅惑的な題材も、凡人の手にかかっては平板な書き割りにしか見えなくなってしまう。駄作か。ああ、もったいない。