「ボビー」(2006/アメリカ/エミリオ・エステヴェス)

ロバート・ケネディその人ではなく、RFKが当時かもしだしていた希望のオーラのただなかにいる人たちを描いている。やりたいことが多すぎて、全体がしっかり噛みあっていない印象があり、取って付けたようなせりふ回しがやや鼻につかないこともなかったが、最後のクライマックスにあたってやっと全体の構図が見えた。暗殺者による凶弾を浴びた人々を背景に、キング牧師の暗殺時におけるRFKのあまりに感動的なスピーチが流れる。それにしてもこのスピーチはなんだ? キング牧師が暗殺されて間もない頃、即席でこんなすごいスピーチができたのか?