岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』(ちくまプリマー新書)

サブカル系の軽く読み流せるツッコミ本かと思いきや、最初はそういう体裁だったのが、最終的には世界征服のむなしさ、うまみのなさが露呈する結論に至る。子どものころですら「世界征服」なるものになんら引かれることのなかった身としては感情的にはわかっていたことだが、こうまで議論を尽くされては「まいりました」と言うしかない。