『くるみ割り人形』(中村武雄/1979/日本/94分)

制作費七億、五年の歳月、超豪華メンバーを用いて作られた残念な作品。主人公のクララを始め人形の造形、細やかな動きはすばらしい。間を長くとりすぎる、音楽が大げさすぎる、いろんな音楽に手を出しすぎる、挿入歌が余計、話が複雑、だれが人形でだれが生身の人間なのか境界が曖昧、いろんな物を詰めこみすぎて散漫、などと不満が噴出する作品。