2007-12-17から1日間の記事一覧

杉井ギサブロー「あらしのよるに」(2005)

狼と山羊の友情という非常に無理のある設定を透明感のある絵柄できれいに描いた作品。たがいの秘密を聞き出せと命じられたメイとガプが会う場面は緊迫感があり、その後川に飛びこむ場面も希望を感じさせた。だが、残りの場面は明らかに蛇足だ。狼と山羊が仲…

キム・ギドク『悪い男』(2002)

いつもの強烈なキム・ギドク映画(といってもこれを含めて四本しか見てないんだよな)。「女性なら誰もが絶対に考えたくないこと」だが、逆に男ならだれもが想像してしまうこと」ー「欲しいと思った愛を手に入れるために」「好きになった女性を暴力的なやり…

アレクサンドル・ソクーロフ『ドルチェー優しく』(1999)

ソクーロフによる島尾夫妻に関するナレーションに続いて、島尾ミホのモノローグがソクーロフの同時通訳を伴いながら進行する。島尾ミホによるモノローグがいささか生硬な感じがしたのは、あらかじめ書き上げられた台本を読みあげているからだろうと推測。も…