フィリップ・ゴーレイヴィチ(柳下毅一郎訳)『ジェノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実』上下(WAVE出版)

映画『ホテル・ルワンダ』の記憶も新しい、ルワンダ大虐殺についてのルポルタージュ。隣りあって暮らしていた隣人、職場の同僚、学校の先生、かかりつけの医者、いつも買物をしている商店の主人、町長、牧師が、集団で殺人者になってしまうという衝撃的な事態。その恐ろしさをぼくらはまだ本当に把握してないのじゃないだろうか。